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2023年05月11日 更新

おりづる苑せりがやのサステナブル(持続可能)な活動としての取り組みレポート

スタッフの荒井によるレポートです。

芹が谷公園の入り口にイベントの告知を発見したことから始まりました。

「公園で伐られた枝を ナイフで削りクラフト作製&モルック体験」

シラカシなどの間伐材を使いバターナイフを作るイベントでした。フィンランド生まれのユニークなゲーム「モルック」体験。「これは参加したら楽しそうだな」と直感した私は当日公園に向かいました。

パンフレットには、「芹が谷公園では将来の緑のあり方について、みんなで考えながら自分事として今できる事を考え、実践する連続ワークショップを開催しています。」と書いてありました。

芹が谷公園の緑の成り立ちや現状について、みんなで学んだり、将来の緑について語り合い今できる緑の活用について実践してきました。

SDGsが何かと話題になる昨今、スーパーのレジ袋まで有料になってしまう近頃ですから、この試みはとても良いなと思い「体験したモルックをおりづる苑せりがやで、ご利用者に向けてレクリエーションに導入出来るかもしれない」と考えつきました。                                                                                                                                                   モルックとは、フィンランド生まれの 木の棒を倒すユニークなゲームスポーツで、高さ20センチほどの木のピン(スキットルと言います)を12本立てて、同じく20センチほどのピン(モルックと言います)を3メートルほど離れた場所から放り投げて倒して、点数を競い合うというもので、ちょっとボーリングにも似ています。

ご利用者様と芹が谷公園を歩行訓練の最中に、太さ10センチほどの丸太が放置されているのを発見しました。

これらの樹木は公園の間伐材で、せりがや公園で、冬は伐採シーズンでした。(この丸太を使えば、モルックが完来るかもしれない。)と思いつきヘルメットをかぶり作業着を着た男性が休憩をしていましたので許可を頂き譲って頂きました。この時に作業員の方に、丸太を約20センチの長さに切ってもらい、さらに数字を記入する面を斜めに楕円形になるようにさらに切ってもらいました。

施設に持ち帰り、木の加工をご利用者の皆さんで行いました。

12本のモルックは一本、一本がずっしりと重く、ご利用者様は「こんなの持って投げられないわ〜」とか「ずいぶん重いわね〜何の木なの?」など木の重さに驚きながら、木を丁寧に洗い、泥や汚れを落とし、怪我をしそうな危険な部位の枝を切り、安全に配慮しヤスリがけを行い、1から12までの数字を皆で記入してモルックを完成させました。

完成したモルックを皆で公園まで持参し、下の広場でモルックを行いました。

ご利用者様にモルックを体験していただいたところ、ゲーム好きの方はいそいそとモルックを投げてピンが倒れると、嬉しそうにしていらっしゃいました。

「重いわね〜」とずっと言っていた女性のご利用者様もいざ投げるとなると、放物線を描いてモルックを投げる事ができていました。得点を競うゲームになると、また気分が違うようです。

実際のモルックの競技では3メートル離れた場所からモルックを投げますが、ご利用者には1メートルほどの短い距離で投げて頂くとより楽しめると感じました。

おりづる苑せりがやに、隣接した、自然豊かな「せりがや公園」を最大限活用し、ご利用者に向けて、楽しめるアクテビティやゲームなど、何が一緒に出来るか……? その取り組みをもっと考えて行きたいと感じました。

報告者:荒井